【効能】 |
袪湿散寒・止痛 |
【適応症】 |
下焦の寒湿にもちいる。腰から下が冷えて痛む・甚しいければ水の中に坐っているような感じ・腰以外が重だるい・軽度の浮腫・よだれが多いなどの症候があり、食欲は普通で口渇はなく尿量は多い症状があります。舌苔は滑・脈は沈。 |
【類方比較】 |
半夏白花天麻湯:胃腸症状が著明で、冷え症で、頭痛、頭重感とともに目まいを訴えます。
五苓散:口渇、尿量減少があって、めまい、頭痛、嘔吐などがあります
当帰芍薬散:動悸、めまいを訴えることがある・貧血と浮腫傾向がります
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【解説】 |
温中散寒の乾姜と健脾利水の白朮・茯苓・甘草の配合で寒湿を除去するとともに、脾運を強めて内湿の産生を防止します。 |
【治療の現場から】 |
★食欲不振、疲れやすい、下痢傾向などの脾気虚の症候が強ければ、人参湯を合方します。
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【使用目標】 |
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臍上で動悸をふれることが多い
下半身の異常な冷え
※この目標に必ずしもこだわる必要はありません。 |
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【臨床応用】 |
腰痛症・坐骨神経痛・夜尿症・妊娠浮腫・白色帯下・冷え性などで、下焦の寒湿を呈するものに使用します。 |