【出典】 |
神農本草経 中品 |
【別名】 |
乾葛(カンカツ)、甘葛(カンカツ)、葛子根(カッシコン)、粉葛根(フンガッコン)
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【成分】 |
でんぷん、daidzin、daidzein、puerarin、puerarinxylosideなどイソフラボン誘導体を含む |
【効能】 |
止渇、生津、開腠、発汗、傷寒中風《本草備要》、主治項背強急《薬微;吉益東洞》
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【薬理作用】 |
解肌退熱・透疹・生津止瀉・滋潤筋脈
解熱作用・冠状動脈拡張作用・脳血流量の増加作用 |
【臨床応用】 |
- 解表に用いる。表症があって、頸・背部に攣縮緊張感があるもの(いわゆる“項背枸急”あるいは“項背強”)に最も適している。
- 生津に用いる。解熱作用によって体内の水分喪失を防ぎ口渇を止める。風熱による無汗・口渇に適している。
- 下痢に用いる。
- 透疹に用いる。
- 高血圧症に用いる。頭痛・頭がふらつく・項強・耳鳴り・肢体のしびれなどの症状の改善に効果がある。ただし、降圧作用は明らかではないので、降圧薬を配合して用いるべきである。
- 冠不全に用いる。冠状動脈の拡張作用があるので、葛根片を用いると狭心痛の緩解と心電図の改善に効果がある。
- 突発性難聴の初期に用いる。葛根片は内耳の血管痙攣による感音性難聴に対し一定の効果がある。
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【性味】 |
味は甘・辛、性は平 |
【帰経】 |
脾・胃経 |
【処方】 |
葛根湯、葛根湯加川芎辛夷、参蘇飲 |
【用量】 |
6~24g。葛根総フラボンは、1日量100~300mgを2~3回に分服。 |
【使用上の注意】 |
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【産地】 |
日本、韓国、中国 |