【出典】 |
神農本草経 下品 |
【別名】 |
旱連翹(カンレンギョウ)、大翹子(ダイギョウシ)、空殻(クウカク) |
【成分】 |
リグナンのarctiin、phillyrin、matairesinol、pinoresinol。トリテルペノイドのoleanolic
acidやフェニルエタノイド配糖体のforsythiaside |
【効能】 |
解毒、排膿、利尿、消炎、鎮痛 |
【薬理作用】 |
清熱解毒
抗菌作用、抗ウイルス作用、強心・利尿作用 |
【臨床応用】 |
熱性疾患・化膿性疾患に対する重要な薬物である。
- 感冒や熱性疾患の初期で症状が軽いとき(風熱表証)に用いる。重症の熱性疾患に対しては、清熱瀉火・清熱解毒の方剤に連翹を配合するが、補助的な作用をもつにすぎない。
- 節・癰などの化膿性疾患で、発熱などの炎症症状(風熱)があきらかなときに用いる。
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【性味】 |
味は苦、性は微寒 |
【帰経】 |
心・胆経 |
【処方】 |
荊芥連翹湯、清上防風湯、防風通聖散(料)、治頭瘡一方など |
【用量】 |
9~15g |
【使用上の注意】 |
癰や節が自潰したあとは連翹を使用してはならない。この時期は虚証になっていることが多いので、一般には托裏法(黄耆などの補益薬で抵抗力を強めることによって炎症を消退させる方法)によって身体の抵抗力を強める必要があり、苦寒の連翹を過量に服用すると抵抗力を強める恐れがあるからである。
(附)連翹と金銀花の比較:両者はよく一緒に用いて清熱解毒の効果を強める。両者の差は、金銀花は味が甘で消化機能に影響を与えないが、連翹は苦寒で少量なら清熱健胃するが、多量に服用すると食欲が低下する。金銀花は解表し、連翹は心熱をさます力が強い。 |
【産地】 |
中国、韓国、日本 |