蕁麻疹
現代医学では、痒みをともなう赤い発疹が突然現れ、数時間で消えるものを蕁麻疹と診断します。 このとき、皮膚は、真皮の血管が拡張するとともに、血液中の血漿成分がにじみ出た状態になっています。 また、主な随伴症状としては、痒みや局所の熱感のほか、声がれや悪心、気分不快感、頭痛などがあります。
現在のところ、蕁麻疹の七割は原因が特定できませんが、主な原因としては、
①薬物
②食品(魚、乳製品、大豆製品、パン、ケーキなど)
③食品添加物
④吸入抗原(ほこり、花粉など)
⑤虫毒
⑥物理的刺激 (ひつかき傷、日光、寒冷、温熱など)があります。 蕁麻疹は、原因によって、三つのタイプに分けることができます。
①薬物や食品、吸入抗原によって起こる蕁麻疹は、もっともよく見られるタイプです。そのうち、四週間以上続くものを慢性と診断しす。
②発汗によって起こるコリン性の蕁麻疹は、運動や入浴、興奮、食事が発病の引き金となります。
③物理的刺激によって起こる毒麻疹は、ひつかいたり、日光に当る、冷たい風に当たる、熱に当たる、水にふれるなどが原因です。