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女性不妊の主な原因 |
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女性不妊の主な原因としては、①排卵に問題がある場合、②精子や受精卵の通路である卵管に問題がある場合、③子宮や子宮内膜に問題がある場合、④子宮の入口である子宮頸管に問題がある場合などがあります。不妊症の診断で、最初に行われるのは排卵の有無の確認です。排卵の有無は、基礎体温表を用い、2相性になっているかどうかみます。その為、子供が欲しい場合、基礎体温表を測定することが必要です。
①卵巣因子:一般排卵障害、多嚢胞性卵巣症候群、高フロラウテン血症、黄体機能不全、心因性など
②卵管因子:女性側不妊因子の30%ほどを占める。その主たる原因は、細菌感染や子宮内膜症による炎症の発生によって、卵管周囲癒着や卵管采癒着による卵管運動性障害と卵管通過障害です。
③子宮内膜症:子宮内膜症による不妊の原因は骨盤内癒着、卵管癒着による卵管機能障害、チョコレート嚢胞などによる卵巣機能障害、腹腔内免疫学的環境による受精障害・胚発育障害・精子貪食・着床障害などさまざまな要因があります。原因不明の不妊の半数は子宮内膜症不妊の可能性があるといわれています。
④頸管粘液因子:排卵日が近づくと増える頸管粘液の性状の低下や、抗精子抗体が存在する場合
⑤器質的子宮因子:子宮筋腫や子宮奇形
⑥免疫学的因子:フーナーテスト不良(抗精子抗体が存在)
⑦受精障害:受精障害の原因は卵子や精子の質の異常が考えられます
⑧着床障害:自然な妊娠は勿論、人工授精や体外受精一胚移植により受精卵が着床して妊娠が成立するのは貴女の自然の力です。女性の妊娠の仕組みの中で、この着床に関するメカニズムは未だ解明できずに神秘のペールに包まれています。考えられる原因は粘膜下筋腫・子宮内膜症・内膜ポリープ・子宮腺筋症・免疫異常などです。
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