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  耳鳴りに滋腎通耳湯

慢性的に起こる耳鳴りの症状と治療


滋腎通耳湯(じじんつうじとう)は、聴力が衰えて耳が聞こえにくくなったり、異常な音がいつまでたっても続いたりする耳鳴り治療に使用する漢方薬です。
漢方(中医学)で考える耳鳴りのメカニズム
急性の耳鳴り
慢性の耳鳴り
耳鳴りに滋腎通耳湯
   
1 滋腎通耳湯は耳の通りをよくすると言う薬能が込められています)
  滋腎通耳湯の出典は、「万病回春」です。その出典には、「耳の竅(あな)、腎虚するときは耳聾(じろう)して鳴る」とあります。耳聾とは、聴力に様々な段階の障害が出ることで、耳鳴りや難聴をさします。

耳の異常は漢方では、腎の衰えととらえ、腎機能を高める漢方を用いて治療します。一般的な感覚からすると、腎は体に溜まった余分な水分を排泄する働き(機能)と考えがちですが、漢方でいう腎はもっと広い意味を込めて理解しています。生命活動の原動力を提供する臓器であり、生殖・成長・発育にかかわる臓器と考えられています。
 したがって、この機能が衰えると老化が早まり、老化現象としての耳鳴り、聴力低下などの耳の異常が発生すると考えます。この考えに基づいて治療される漢方処方が滋腎通耳湯です。

2 腎虚の耳鳴りは、ジージーと蝉の鳴くような音です。
  腎虚の耳鳴りは、老化だけではなく、腎を疲れさせる生活をしている人に多く、薄着や冷たい飲食のとりすぎや性生活の不摂生で過労したり、夜型の生活でいつも睡眠不足をしている人は注意しましょう。

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