【効能】 |
補陽・辛温解表・利水 |
【適応症】 |
悪寒・発熱・頭痛・無汗・身体痛などの表寒の症候に、元気がない・横になっていたい・声に力がない・四肢の冷え・顔色があお白い・食欲がないなどの陽虚の症候をともなう人に使用します。舌質は淡白・舌苔は白滑・脈は沈で無力あるいは浮大で無力。 |
【類方比較】 |
再造散:「麻黄附子細辛湯」のベースになる処方 |
【解説】 |
辛温の麻黄で風寒を発散して除き、温陽散寒の附子で陽気を補うともに散寒します。
辛温の附子は、辛散により麻黄の発散をを助け、また細辛は、温経散寒により附子を助けます。
発散して陽気を傷つけず温陽して邪を残さない。陽虚の老人・虚弱者の風邪によく使います。
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【治療の現場から】 |
★浮腫が明らかな場合は、苓桂朮甘湯や五苓散などを合方します。
★疲労感・無力感・食欲不振などの気虚の症状が強ければ、補中益気湯を合方します。 |
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体の芯から冷える。
老人や虚弱者の悪寒を伴う風邪、鼻水などの症状に用います。
※この目標に必ずしもこだわる必要はありません。 |
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【使用上の注意】 |
麻黄附子細辛湯は陽虚の外寒に適しますが、陽虚の程度がなお軽い場合に用います。陽気の衰弱が強く、消化不良性下痢・脈が微弱などを呈しているときには、用いてはならない。 |
【臨床応用】 |
感冒・インフルエンザ・気管支炎・急性腎炎などの初期で、陽虚の表寒を呈するもの。クインケ浮腫・腎炎浮腫・関節リウマチ・神経痛・腰痛症・慢性気管支炎・アレルギー性鼻炎の発作期などで、寒証や痰湿を呈するものにも用います。 |