頭髪のチェック 丸いはげができたけど
頭髪のチェック 丸いはげができたけど
丸いはげ(脱毛斑)が一個あるいは複数で頭部にできるのは、円形脱毛症です。原因としては、毛髪を作る毛嚢に一時的な障害が起こるためですが、それを誘発させる最大の要因は、急な白髪と同じく精神的なストレスです。
脱毛部の皮膚には発疹などの異常は見られませんが、よく見ると白っぽい毛があったり、他の髪より短かったり、また細くなっていたりします。この円形脱毛症は、放っておいても一定の大きさになると脱毛が止まり、数か月で毛嚢が再び活発に働き始めて自然に治ります。
年齢に不相応な脱毛や急な脱毛の場合
毛髮を中学理論では、「血余」と考えます。腎精が豊かで、心血が豊富であてば、髪は潤い、心血が衰えれば髪は衰えていきます。腎気が盛んであれば、髪は長くなり、衰えれば抜けていきます。
広がらない局所的脱毛と広がっていく脱毛があります。広がらず局所的で円形のもは、肝鬱・水分代謝異常などが考えられ、臓器レベルでは、肝腎の調節をします。血熱が強ければ、荊芥連翹湯(ケイガイレンギョトウ)を使用します。肝鬱が強ければ柴胡加竜骨牡蛎湯を用いたり、小柴胡湯に六味丸や八味地黄丸をあわせて使います。慢性に経過したり、頭皮に刺される痛みがある場合は、桂枝茯苓丸をあわせます。前頭部から頭全体にかけて広がる脱毛は、新陳代謝が悪い為におきていますので脾・肝・腎を強くしていきます。人参養栄湯、加味帰脾湯、呉茱萸湯、人参湯などで新陳代謝をよくし、小柴胡湯で肝を調節します。腎を調節するものとして八味地黄丸や六味丸を使用します。
髪の毛が細く冷え症で肝鬱がある人は、人参養栄湯と小柴胡湯と八味地黄丸を使用します。髪の毛が細く、便が硬くなり便秘と下痢の交互がある人は、呉茱萸湯と小柴胡湯と八味地黄丸を使用します。
モウガ
モウガは、東洋医学的概念に現代科学をプラスすることによって誕生しました。生薬研究において、長い歴史と実績を持つ当社だからこそ開発できた自信作です。
開発にあたっては、まず東洋医学における、「気・血・水」の概念に着目し、特に「血」を中心に考えました。漢方では、髪は「血」から作られると解釈されており、「血」に余裕がなかったり、滞ったりすると、髪にトラブルがおこると考えられています(漢方古典・本草備要より)。実際、髪の毛包には、無数の毛細血管が絡みついており、「血」と育毛の関係は、漢方の考えの通り、かなり深いものであることが推測されました。
こうして、「血流を促進し、育毛効果が期待できる生薬の組み合わせ」が、モウガ開発における一番のポイントとなりました。組み合わせの研究には、長い期間を要しましたが、ようやくショウキョウ、ニンジン、センブリ、ボタンピという4種の生薬の組み合わせによる相乗効果を発見。「モウガ」が完成したのです。
また、使用する生薬によって抽出されるエキス成分が異なることから、生薬の品質にはとくにこだわっており、開発時から現在に至るまで、一貫して、一定の品質を保っているものを原料とし、その確保に力を入れています。