虚の男性不妊
「腎は精を蔵し、生殖を主る」といわれるように、生殖機能に直接関係している臓は腎です。
また、素問には「丈夫（男子） 二八（１６才）で腎気が盛んになり、天癸が至り、精気は溢瀉し、陰陽和す、故に子あること能う」とあり、子供をもうける能力が備わるには、１６歳くらいで腎気が盛んになって、天癸がきて精気が溢れるようになり陰陽が調和することが必要であるといっています。
ところが、先天不足や、飲食の不節、内傷七情などにより、腎の機能が低下したり精の生成が十分に出来なくなると、男性不妊になります。
腎陽虚
「腎は精を蔵し、生殖・発育を主る」といわれる腎の機能が低下した状態で、男性の場合、精子を培育する能力が低下し不妊となります。精と陽気が不足した状態です。
〔症状〕腰や足がだるい・夜中にトイレに起きる・耳鳴等の一般的な腎陽虚の症状に加えて、
生殖機能低下・インポテンツ・性欲減退・勃起不全・遺精・セックスしたくない・精子の運動能力の低下など
〔治療〕腎精を補充するとともに、腎陽補い活力を高めます
〔方剤〕鹿茸大補湯、八味地黄丸、