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中医学からみた免疫力
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  中国医学の処方学一理・法・方・薬
  中医治療では、実際に治療に用いられるのは、複数の薬物から構成される「方剤」の形をとります。方剤の薬物の組み合わせ(配合)には、工夫がこらされており、古典医書中の基本方剤や優秀処方には、方剤名がつけられ、一種の約束処方となっており、歴代の医家によって使い継がれています。
   
  これらの古典的な名方剤は、それだけ効能も高く、守備範囲も広い処方といえますが、実際に患者に投与する場合、このような約束処方を基として、さらに患者の体質素因、季節や風土の影響などを勘案して薬物の加減を行ない、さらに各々の薬物の分量も年齢・体質・病邪の強弱などによって調節し、個々の患者に最もふさわしいと思われる処方を作り上げます。その際には、ひとつひとつの薬物のはたらきを充分に把握しておくことは当然ですが、方剤の中でのそれぞれの相互作用も考えながら処方します。具体的には、長い歴史の過程の中で培われた、薬物の知識と組み合わせパターンを参考にします。
   
  弁証論治は「弁証」と「論治」の二段階の作業からなり、弁証は基礎理論をものさしとして疾病の症候を分析・弁別・総合・認識する過程であり、論治の前提となります。論治は、弁証を根拠に、弁証の結果に基づいて、それに対応する治療を行なう過程です。論治の過程をさらに分析すれば、治法を決定し、方剤を選定し、用薬を吟味するという作業からなります。すなわち、弁証論治は、理・法・方・薬という一連の流れによって具体化されます。

 気・血・陰・陽の不足状態であれば、これを補益し、病邪が旺盛であれば、これを駆除する薬物を用いて治療します。
 

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