| 【効能】 |
燥湿化痰、理気和中 |
| 【適応症】 |
白色で多量の喀痰、咳嗽あるいは口が粘る・悪心・嘔吐などの症候肢体が重だるいなどの症候で、めまい感・動悸・不眠などをともなうものに用います。舌苔は白滑あるいは白膩・脈は滑。
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| 【類方比較】 |
半夏厚朴湯：二陳湯の陳皮と甘草を厚朴・紫蘇葉に変更した処方。梅核気に用います。 |
| 【解説】 |
主薬は燥湿化痰の半夏で鎮咳・去痰作用をもち、これを理気化痰の陳皮が補助し袪痰を強めます。
燥湿化痰・和胃降逆の半夏・陳皮と健脾滲湿の茯苓・甘草で、痰湿を除き、脾胃の運化を高めて内湿の産生を防ぎます。二陳湯は痰湿を除く根本原因（本）を改善するものではなく、何らかの原因で発生した痰湿という「標」を処理する処方ですから、原因に対応した処方に配合して用いるのがよく、それゆえに多くの方剤に組み込まれています。
古人は「痰を見て痰のみを治すなかれ」と戒めています。
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| 【治療の現場から】 |
★口渇のある激しい咳で痰が黄色であるとき五虎湯との合方します。（肺熱の咳）
★腹部膨満感が強ければ平胃散を合方します。 |
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心窩部での振水音を認めることが多い
舌の苔が厚い（膩苔）
※この目標に必ずしもこだわる必要はありません。
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| 【臨床応用】 |
気管支炎・胃炎・胃カタルその他の疾患で、痰湿を呈するものに使用します |
