【効能】 |
平肝・解痙止痛 |
【適応症】 |
平滑筋のけいれんを強く抑制して鎮痙、鎮痛に働く。また鎮静作用もある。このほか栄養、滋潤作用をもっています。 |
【類方比較】 |
桂枝加芍薬湯:腹部が張り、腹直筋が緊張し腹痛する場合に用います。
小建中湯:桂枝加筍薬湯とよく似た症状で、より虚弱な場合に用います。
大柴胡湯:季肋部の圧迫感を訴え、肋骨弓下部に抵抗・圧痛(胸脇苦満心下急)が強く腹痛を訴え便秘の傾向のある場合。
桂枝加苓朮附湯:各所の筋肉、関節などの持続性痺痛を訴える場合に用います
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【解説】 |
芍薬は、中枢性の鎮静作用がある。芍薬・甘草は、鎮痙、鎮痛作用があり、両者を配合すると作用が強まります
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【治療の現場から】 |
★慢性の筋肉痛や夜間に足がつる場合には、四物湯を合方します
★運動をしたときや日中に足がつるときは、逍遥散を合方します。
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痙攣性の痛み
急におきることが多い
※この目標に必ずしもこだわる必要はありません。
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【使用上の注意】 |
食欲不振、下痢など脾胃気虚のものには注意して使用します。 |
【臨床応用】 |
消化管のけいれん性疼痛・胆石症の疼痛発作・尿路結石の疼痛発作・筋膜性腰痛・腓腹筋けいれん・坐骨神経痛・肩こり症・ねちがいなどに、頓服として用います。 |