よくみられるひざの痛みの随伴症状と治療
①風水 症状:発熱や悪寒をともなって、ひざがはれて急に痛む・上半身を中心としたむくみ・ひざの関節に水がたまってしびれる・汗が出ない・尿の量が少なくなる・舌が淡い紅になって白い苔がつく・脈が沈
処方:
越婢加朮湯(冷えると痛みが強くなるときは、炮附子末を加える)
②血虚風湿
症状:しびれをともない、ひきつるようなひざの痛みが続く・血行が悪くなるにつれ、痛みは夜間に強くなり、じっとしていても痛むようになる・皮膚につやがない・筋肉が強くひきつる・ものがぼやけてみえる・髪の毛がやせてつやがなくなる・舌が淡い色になって白い苔がつく・脈が細緩
処方:
疎経活血湯
③内生寒湿・外寒風寒
症状:冷えるほどひざの痛みが強くなる・頭から肩にかけてのこわばった痛み・寒け・足の冷えが強い、あるいはからだの上が熱く下が冷える・腹部のうずくような痛み・嘔吐・舌が青紫色になって白い苔がつく・脈が緊あるいは弦遅
処方:
五積散(冷えによる症状が重いときは、
桂枝加苓朮附湯を加える)