栄養不足と頭痛
滋養の不足によって起こる頭痛
からだの機能のおとろえが直接の原因となって起こる頭痛
慢性の出血や産後、慢性病などで滋養(血)が不足すると、脳や感覚器官に十分な滋養が供給されなくなって慢性的に頭痛が起こります。
血はいつも気と一緒になって活動をしているので、顔面蒼白、めまい、顔や皮膚につやがない、しみが浮いて汚れたようになる、動悸、不眠、夢をよくみる、筋肉のひきつり、目のかすみ、目の異物感、しびれ感、舌の色が淡くみずみずしさがない、脈がゆるやかになる、といった「気血両虚」の症状が現れることが多くなります。
治療は、気を補いながら滋養や潤いを与える血の作用を高める「
十全大補湯」や「
人参養栄湯」「
加味帰脾湯」などを使って行います。