中国での最新治療
<肝炎のメカニズム>
肝炎は、症状によってさまざまなタイプに分けられるため、中医学では「肝炎」という言葉でひとくくりにしたり、ウイルスの型によってA型、B型、C型と分類することはありません。中医師は、肝炎の「湿熱伏邪」(湿熱が長い間からだの中に潜んでいる)という病態だと考えています。しかし、からだの状態がひとりひとり異なるため、症状で病気を分類することは難しいと思います。
肝炎は、単にウイルスによる感染症ではなく、どちらかといえば、からだが「邪」(病気の原因)に抵抗することによって起こる症状です。そのため、治療も邪を攻撃するのではなく、まず、からだの抵抗力を回復して邪を追い出すことが原則です。
<その他の治療法>
福建省など南の地方では、湿熱を取り除くための民間薬として巻柏がよく使われています。特に、急性肝炎による食欲不振や疲労感などに効果があります。
日本で増えているといわれる「無症状肝炎」には田三七(三七人参)に白朮を加えて服むとよいと思います。血の滞りを取り除く力にすぐれていますし、からだの抵抗力を損なうこともありません。
三七人参は、別名・
田七人参です。