肝腎
「肝腎(かんじん)」というのは大切なことを指すときに使う言葉です。肝臓と腎臓は一体となって、体内毒素を排出する大切な役割を果たしています。肝臓・腎臓が悪くなると、だるさがとれず、疲れやすくなります。肌が黄色っぽくなるのが肝臓の不調の目印。機能障害、肝硬変など肝臓にまつわる病気はアルコールが原因のものとウィルスが原因となるものなどがあります。特効薬はなく、食事やふだんの節制などで時間をかけて治さなくてはいけません。肝臓の機能が低下すると、皮膚、腎臓など他の臓器に影響がでてきます。 腎臓の不調 、血尿、タンパク尿や顔・手足のむくみなどの症状が現れたら腎臓系の機能が低下している証拠です。男性は腎炎に、女性は腎盂炎にかかりやすく、いずれも尿毒症に進行するので、早めに治す必要があります。
肝臓病とむくみ
肝臓でタンパク質の合成が不十分になるとむくみが起こります。血液中のタンパク質が不足すると血液の浸透圧は低くなり、水分が毛細血管からでやすくなりこれがむくみにつながるのです。肝臓病がすすみ肝硬変になると胃腸からきた血液が肝臓を通過しにくくなり、水分が腹腔内にもれて腹水が起こります。肝臓は沈黙の臓器と言われよほど悪化しないと自覚症状はでません。腹部がふくらみ腹水がたまるとかなり肝機能が低下していると思われます。
慢性肝炎と腹水
肝硬変(肝硬変)になると腹水がたまり、腹部からむくみ、やがて全身に広がります。心臓病・腎臓病ではむくみは初期症状であることが多く、肝臓は沈黙の臓器といわれほど機能がよほど悪化しない限り自覚症状はありません。腹部がむくんだら、肝機能が相当低下していると思わなければいけません。また、この症状が出るまで放置していることが間違いです。
肝硬変
心臓の弁膜が開閉運動に支障をきたした状態で、心臓の送血効率が低下してきます。
弁膜の開放がうまくいかない状態を「狭窄症」とよび、閉鎖がうまくいかない状態を「閉鎖不全」と名づけます。
心臓の弁膜は、僧帽弁、大動脈弁、肺動脈弁、三尖弁の4つがありますから、それぞれに狭窄と閉鎖不全の2つの場合があるとなると8種類の弁膜症が存在する計算ですが2つ以上の弁膜が傷害を受けている場合もあり、1つの弁に狭窄と閉鎖不全が同時に存在することもあるので、ひとくちに肝硬変といっても、その種類、程度は千差万別です。