症状1
排便が困難で、いきんだリ腹をおさえたりして非常な努力が要り、トイレにいる時間が長くなります。便は、ではじめに硬くあとは軟らかい状態があります。その他日常、疲れやすい・無力感・年中眠い(生理前は特にひどい)・元気がない・立ちくらみがあるなどの症状があります。
治療法・・・・・・・体力をつけて、胃腸の蠕動運動をよくし便秘を改善させます。代表処方・・・・・補中益気湯
体力的に弱っている為に、腸の動きが鈍くなって便秘しています。人参・白朮は、血液の循環をよくして体力を回復させてくれます。白朮・陳皮とともに、胃腸の働きをよくしします。黄耆・当帰は、栄養を高め体の働きをよくします。柴胡・升麻で臓器の熱をさましながら胃腸の働きを整え便秘を改善します。
処方の詳しい解説
症状2
便秘とともに、冷え・寒がる・元気がない・顔色が悪いなどの症状があります。
治療法・・・・・・・体を温め体力をつけ腸の動きをよくして便秘を改善します。
代表処方・・・・・桂枝加芍薬大黄湯
冷えの為に内臓の血液循環が悪くなり、腸の動きが弱くなって痛んだり便秘したりします。芍薬で腸の毛流をよくし、腸の働きを強め下腹部の痛み、張りしぶりばを改善します。桂枝と生姜で胃や大腸を温めることにより腸全体の動きを強めます。大黄で便通をよくします。
処方の詳しい解説
症状3
産後・慢性病・熱病の回復期・老化などが原因です。便の状態に特徴があります。ウサギの便のようにコロコロした便が出ます。また、便が出にくく小便がとても近くなります。
治療法・・・・・・・体に栄養を与え腸を潤し便がスムーズに出るようにします。
代表処方・・・・・麻子仁丸
腸に軽く熱があるために、腸管内の水分がなくなり、便がコロコロいた状態になります。大黄・枳実で胃の熱を冷まし、便を軟らかくして押し出します。麻子仁・杏仁でかさかさになった腸を潤し便のすべりをよくします。芍薬でたるんだ腸壁を引き締めます。厚朴で胃腸の働きを整えることによって便秘を緩和します。
処方の詳しい解説
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