症状1
肥満し、基本的にはよく食べます。体が重だるい・動くと疲れやすい・頭がボーットする・熱がり・便秘ぎみ・時に不眠になるなどの症状があります。
治療法・・・・・・・消化吸収する力をつけ代謝をよくし、体の内部の不必要なものを 排泄させます。
代表処方・・・・・防風通聖散
脂っこい食事・甘いものの過剰摂取に加え、その代謝がうまく行われない為に便秘し、肥満になります。特に腹部に脂肪が蓄積しやすくなります。大黄・甘草・芒硝で、便通をよくしながら体内に蓄積している老廃物を排泄します。荊芥・当帰・防風で、血液の循環をよくし、解毒を行い脂質の代謝をよくします。
処方の詳しい解説
症状2
外傷・手術・出産のあと肥満がはじまり、体の内部に血の停滞が生じます。飲食は正常・体が重だるい・肩こり・頭痛などの症状があります。女性には、月経通・月経異常をともなうことが多いです。
治療法・・・・・・・体内の停滞した血の流れをよくする治療をおこないます。しかし単独で使うことは少なく、その他の症状を改善する処方と服用することが多い。
代表処方・・・・・桂枝茯苓丸
血の熱の為に、血の停滞を起こし血液に循環が悪くなり、冷えのぼせの症状がでます。またもともとから血の循環が悪い人が、他の原因で血の停滞ができてしまい、なかなか治らずつらい症状が出ます。血液の循環が悪い為にホルモンのバランスが崩れ肥満になります。このような人によく使います。桃仁・牡丹皮は、血の熱を冷まして停滞している血の流れをよくします。桂枝・茯苓で皮膚表面の新陳代謝をよくし冷え・のぼせの症状を緩和します。
処方の詳しい解説
症状3
ぽっちゃりとした肥満で、筋肉が柔らかく・汗かき・色が白い・疲れやすい・痰が多い・むくみ・四肢の痛みなどの症状があります。
治療法・・・・・・・元気をつけ、消化器の働きをよくして水分代謝をよくする治療をします。
代表処方・・・・・防已黄耆湯
からだの皮膚表面の働きが悪いため水分代謝がうまく行われず、体内の水分が停滞しそれがむくみとして現れたり関節に停滞したりします。水分代謝が悪い為に水ぶとりの状態になります。防已・黄耆は皮膚表面に停滞している水分を取り除き皮膚表面の働きを助けます。生姜で消化器に停滞している水分を温め動きやすくします。白朮・甘草で消化器に滞った水を尿として流すことにより、水分代謝を改善し関節に水が集まるのを防ぎます。
処方の詳しい解説
こちらに解説した症例は、体の肥満の一番多い症例です。当てはまるものがなければ、
総括表をご覧下さい。
|