弁証 |
主証 |
治法 |
代表処方 |
風寒凝絡 |
顔面に発作性の激痛、寒冷刺激により痛みが強くなり、温めると軽くなる。舌質は淡、舌苔は薄白 |
疏風散寒・
温経止痛 |
川芎茶調散 |
風熱傷絡 |
熱感をともなう痛み、焼けるような顔面痛、局部を冷やすと痛みが軽減する。いらいらして落ち着かない。赤ら顔、口渇など。舌質は紅、舌苔は薄黄。 |
疏風散熱
止痛 |
清上防風湯 |
風痰阻絡 |
顔面に発作性疼痛、しびれ、脹っている感じがあり、頭は重い、めまい、悪心、嘔吐、胸部や季肋部が脹って重苦しい、痰や唾を盛んに吐くなど。舌質は肥大、舌苔は白膩 |
袪風化痰
通絡止痛 |
半夏白朮天麻湯
合二陳湯 |
胃火上攻 |
口内の粘膜、唇、歯肉に焼けるような痛みがあり、その一部に触れると痛みが誘発される。あるいは、その場所に熱感をともなう脹痛がある。赤ら顔、目の充血、口臭、口渇、便秘など。舌質は紅、舌苔は厚く黄色。 |
清胃瀉火
散熱止痛 |
白虎加人参湯合
黄連解毒湯 |
肝胆欝熱 |
発作性に焼けるように痛む。情緒の変化により増悪する。いらいらする、煩躁、怒りっぽい、赤ら顔、目の充血、口が苦い、便秘など。舌質は紅、舌苔は黄。 |
清肝瀉熱
降火止痛 |
竜胆瀉肝湯 |
陰虚陽亢 |
顔面に脹痛、筋肉のチック、しびれがみられる。いらいら、ほてり、のぼせ、顔面の潮熱、めまい、耳鳴り、煩悶、不眠、腰や下肢の脱力感など。舌質は紅、舌苔は少ない |
滋陰潜陽
熄風通絡 |
釣藤散合
芍薬甘草湯 |
気血両虚 |
顔面の痛みはひどくないが、なかなか治らない。疲れると痛みがひどくなり、休むと軽減する。顔色が悪い、疲労倦怠、食欲不振など。舌質は淡、舌苔は白。 |
益気養血 |
補中益気湯合
四物湯 |
血瘀阻絡 |
三叉神経の領域が刺すように痛む。痛みの発作が頻発し、治りにくい、痛む場所が一定しており、押さえると痛みがひどくなる。痛みが夜になるとひどくなる。顔色が灰暗色など。
舌質は暗紫色あるいは瘀点、瘀斑がある。 |
活血化瘀
通竅止痛 |
冠脉通塞丸 |