頻尿の治療対策は漢方薬
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 漢方でむくみ対策

頻尿の治療対策は漢方薬

頻尿の原因
頻尿の主な症状と治療
頻尿の診断と注意点
 
 
 
   
1 頻尿の主な症状と治療
  1. 高齢者で、冷えを伴う場合(腎陽虚)
  2. 軽い熱症状を伴う場合(腎陰虚)
  3. 膀胱炎のあと、頻尿や、排尿時の灼熱感が残った場合(膀胱湿熱)
  4. 膀胱炎のあとの頻尿で精神的な問題が絡んでいる場合(心熱)
  5. 神経性の頻尿(肝気鬱結)
  6. 元気がなく疲れやすい人の頻尿(脾肺気虚)
2 高齢者で、冷えを伴う場合 腎陽虚

高齢者に多いのは、尿が出にくい、漏れやすいといった症状を伴う頻尿です。ほかにも、手足や下半身が冷える、足腰が重くだるい、尿の色が透明に近い、といった症状が現れます。
また、夜間に何度もトイレに行きたくなるのもこのタイプです
 このような頻尿は、体を温める原動力である腎陽が不足し、その影響が膀胱におよんでいるために起こると考えられます。
また、尿量が少なく、下半身にむくみが出ているような場合は「牛車腎気丸」を用います。

夜間の頻尿

中医学の基本概念である陰陽五行説では、活動的、明るい、熱いなどの性質を持つものを「陽」、静的、暗い、冷たいなどの性質を持つものを「陰」と分類している。一日を陰陽に分けると、昼は陽、夜は陰に属する。そのため、体内の陽(腎陽)が不足して、相対的に陰(腎陰)が強くなっている人は、陰の時間である夜間に症状が現れやすくなる。

若い人の頻尿でも、腎陽が不足して冷えが出ている場合には、これらの漢方薬を用いることがあります。

処方  腎陽を補うとともに腎全体の機能を高める八味地黄丸

八味地黄丸(詳しい解説)
牛車腎気丸(詳しい解説)
3 軽い熱症状を伴う場合 腎陰虚
年をとると、どうしても腎陽が不足しやすく、その結果頻尿が現れることも多いのですが、若い人の場合は、熱によって起きる頻尿のほうが多く見られます。
 その中でも、熱症状が比較的穏やかな場合には、腎陰の不足の影響が膀胱に及んで、頻尿になっているというケースがよく見られます。
 具体的には、手のひらや足の裏がほてる、のどが渇きやすい、寝汗をかく、といった症状が現れます。

・頻尿と熱 熱が高いと脈が速くなり、冷えると脈が遅くなることでもわかるように、何かが頻繁であることは「熱」、間遠であることは「寒」と関係が深いという考え方がある。この理論から、中医学では、頻尿は熱がからんで起こるものが多いと考えている。

処方  熱症状を押さえながら腎陰を補う薬が適しています
知柏地黄丸」・「六味丸」(詳しい解説)
4 膀胱炎のあと、頻尿や、排尿時の灼熱感が残った場合 膀胱湿熱
熱による頻尿の中でも、排尿時に灼熱感や排尿痛を伴う場合は、膀胱に湿熱がこもっていることが考えられます。これは、膀胱炎のときや、膀胱炎にかかったあとによく見られる症状です。

処方 膀胱の湿熱を取り除きます
竜胆瀉肝湯(詳しい解説)
 
熱症状がそれほど強くなく、頻尿と排尿時の違和感が、気になる場合
処方
猪苓湯(詳しい解説)
5 膀胱炎のあとの頻尿で精神的な問題が絡んでいる場合 心熱
膀胱炎のあとに頻尿や排尿時の違和感が残ってしまう場合には、心にこもった熱が膀胱に影響を与えているというケースも考えられます。
 この場合、動悸や不眠、のどや口の乾燥感、全身の熱感などの症状を伴うほか、心配事があったり緊張したりするとトイレが近くなる、といった特徴があります。
処方   心の熱を取り除き、膀胱の機能を正常に戻していきます。
清心蓮子飲(詳しい解説)
6 神経性の頻尿 肝気鬱結
中年の女性などによく見られるのは、バスや車に乗ったとたんにトイレに行きたくなる、緊張や心配事によって頻尿がひどくなる、という症状です。ストレスが強い人や、更年期にさしかかっている人に多く見られます。
 これは、精神や情緒をコントロールしたり、気や血をめぐらせる働きをもつ肝が機能失調を起こしている状態です。
処方  肝の機能をコントロールする薬で治療していきます。
加味逍遥散(詳しい解説)
排尿時の違和感がある場合は、猪苓湯を併用します。
7 元気がなく疲れやすい人の頻尿 脾肺気虚
  元気がなく疲れやすい、少し動いただけで汗をかく、かぜをひきやすい、胃腸が弱い、といったタイプの人に起こる頻尿は、肺と脾の気の不足が原因になっていることがよくあります。
 この場合、尿意をがまんすることができないために頻尿になりますが、
尿の色は薄く、量もそれほど多くありません。

気の固摂作用

気にはさまざまな機能があるが、頻尿に最もかかわりが深いのは、尿が体外に漏れ出さないようにする「固摂作用」という働き。気が不足して、この機能が低下すると、尿意が我慢できずに頻尿になったり、尿失禁を起こしたりする。
処方  肺と脾の気を補います。

補中益気湯(詳しい解説)
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