漢方医学(
中医学)は4,000年もの長い歴史を持っています。しかも、科学万能の時代と言われ、近代的ないわゆる西洋医学が医療の分野をリード
している現代においても、なお重要な一翼を担い続けています。なぜなら、西洋医学の進歩は、反面、
副作用の問題や生活習慣病への対応の限界などに直面しています。
人びとは、高齢化社会の伸展とともに、病気の治療ばかりでなく、予防や食事・健康法などについて今まで以上に関心を持つようになって来ました。そして、自然志向や西洋医学と異なる医学への期待などから、漢方医学が見直されてきました。 漢方医学は人間を自然の一部と考え、単なる部分の集まりではなくトータルなものとしてとらえ、内科的な根本治療、あるいは予防に重点を置いています。