温清飲の生薬はいずれも清熱瀉火の効能を持ち、消炎、解熱、化膿の抑制、鎮静、止血などの作用があり、黄連・黄芩・黄柏・山梔子には、利胆、肝保護作用があり広く炎症全般に使われます。
黄連・黄芩・黄柏・山梔子は、強い消炎、解熱、抗菌、抗化膿の作用をもち、化膿性、非化膿性の炎症をしずめます(清熱解毒)。
黄連・黄芩・黄柏・山梔子は、鎮静、血圧降下などの作用をもち、自律神経系の興奮や脳の充血を緩解します(清熟清火)。また、当帰・芍薬・川芎は、鎮静作用により、これを補助します。
黄連・黄芩・黄柏は、炎症性充血を軽減し、山梔子は血管透過性抑制に働き、共同して炎症性出血をとめます(止血)。また、地黄・芍薬も止血を補助します。
黄芩・黄柏は、利尿作用をもち、炎症性滲出物を軽減します(清熟化湿)。
当帰・芍薬・地黄は、滋養強壮作用をもち、体を栄養滋潤し、内分泌系、自律神経系を調整し、また皮膚に栄養を与えます(補血)。
当帰・川芎は、血管拡張により血行を促進し、栄養作用が全身に行きわたるように補助します(活血)。
当帰・芍薬・川芎は、月経調整、子宮機能調整に働く(調経)。当帰・芍薬は、鎮痙、鎮静作用をもちます
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