検診後の健康管理

検診で貧血と言われた貴方へ

<たかが貧血とバカにするなかれ!>
貧血とは、体内の各臓器や組織に酸素を供給する血液中のヘモグロビンが減少して、体内が酸欠状態になっていることです。その原因としては、大きく分けて次の3つが考えられます。 

@鉄分の不足・・・食生活の工夫で鉄分を補う。
A骨髄が血液をつくらない・・・・血液の専門医を受診して精密検査を受ける必要がある。
Bからだのどこから出血している。・・・・痔や胃潰瘍、子宮筋腫などが考えられるので、受診してくわしい検査を受ける必要がある。いずれにしても、貧血といわれたら、その原因をはっきりさせることが先決です。

<貧血の背後に重い病気があることも・・・>

自分では気づかない程度の少量の出血でも、長く続けば貧血になります。たかが貧血と放っておいたら胃潰瘍が悪化していた、というようなことも少なくありません。また血液の病気やがんなどが原因のこともあります。とくに男性や中高年以降の方は要注意です。

<女性に多い鉄欠乏性貧血>

貧血の大部分は体内の鉄分の不足によるもので、女性に多くみられます。とくに無理なダイエットや偏食などによる若い女性の貧血が増えています。不摂生な食習慣を改めて、鉄分を多く含む食品を積極的にとるように心がけましょう。  

<“SOS”こんな症状が続いたら早めに受診を>

・顔が青白い爪が割れやすい、
・中央がへこんでいる疲れやすく、
・だるい頭が重い、耳鳴りがする
・めまいを起こしやすい・
・動悸や息切れが激しい
・手足がむくんだり、しびれる
・髪の毛が抜けやすい、また赤味をおびたり、急に白髪が増えた
・月経が不順、あるいは2〜3か月ない  

<貧血予防は食事から> 

・インスタント食品や外食をひかえ、栄養のバランスのとれた食事をする
・良質のタンパク質をとる・・・赤味の肉、魚、大豆、卵、乳製品など
・鉄分を多く含む食品をとる・・・牛肉、レバー、魚(とくにカツオなど赤身の魚)、大豆、いも類、海草類など
葉酸・ビタミンB12・ビタミンCを多く含む食品をとる・・・葉酸やビタミンB12は造血、ビタミンCは鉄吸収に必要
葉酸を多く含む食品→貝類、海草類、レバーなど・・・ビタミンB12を多く含む食品→レバー、カキなどの貝類、粉乳、チーズ、卵黄、魚の血合
ビタミンCを多く含む食品→いも類、緑黄色野菜、果物、緑茶など

3食きちんと食べる
  ・・・朝食抜きが習慣になっていたり、仕事が忙しいからと昼食や夕食を抜いたりしては栄養のバランスが保てません

<手足のしびれや舌のもつれは心配いらない?>

突然、片側の手足がしびれたりロレツがまわらなくなる・・・こんな症状が一時的に起こり、数分から数時間で元どおりに回復する。このような場合には、一過性脳虚血発作という病気が疑われます。これは、脳の血管が動脈硬化によって狭くなり、その部分に血のかたまり(血栓)がつまることによって起こります。
 症状が消えればすっかり元気になり、何の障害も残さないので、とかく放置されがちですが、何回か発作を繰り返すうちに脳卒中に移行するケースも少なくありません。1回でも発作が起こったら、ただちに医師の診断をあおいでください。

■一過性脳虚血発作の症状
手足がしびれる頭が痛い、頭が重いめまい、立ちくらみがあるのぼせ、不快感がある舌のもつれがある歩いていて、ふらつくことがある肩こりがひどい目がチカチカしたり、かすむことがあるふと意識が遠くなることがある

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