消化器に異常があると言われたら・・・検診後の健康管理
検診で消化器に異常があると言われた貴方へ
<ストレスでできる胃・十二指腸潰瘍>
食道、胃、十二指腸、小腸、大腸などの消化管は食物を消化・分解し、栄養をとり込む大切な器官です。消化管は自律神経によってコントロールされていますが、自律神経系はストレスの影響を受けやすく、ストレスが多い状態が続くと胃潰瘍や十二指腸潰瘍、過敏性大腸炎などさまざまな病気を引き起こします。
胃・十二指腸潰瘍は、一時的に治っても再発することが多いので、きちんと完治するまで治療が必要です。
<こんな人が胃・十二指腸潰瘍にかかりやすい>
・ きまじめで完璧主義・
責任感が強い
・気が弱く、すぐ反省する
・職場や家庭で常にストレスにさらされている
・ヘビースモーカー
・食事が不規則で、朝食を抜くことも多い
<“SOS”便でチェック、からだの異常>
・ 黒ずんでコールタールのよう
・血液や粘液が混じっている
・白っぽい
・悪臭がひどい
・激しい腹痛を伴う下痢
・がんこな便秘が続く
・便が細くなった
※このような症状が続くときは、すぐに医師に相談しましょう。
<胃腸をいたわる7つのポイント>
@ストレスをためない
趣味やスポーツなどで気分転換すれば、胃液と胃を守る粘液のバランスが保てる。
A飲むときは食べる
アルコールを飲むときは、必ず食べながら。胃壁を守るためにも実行を。
B刺激物はひかえめに
コーヒー、カレー、とうがらし、わさびなど胃腸を刺激するものはほどほどに。
C規則正しい生活をする
生活リズムの乱れが胃腸をおかす。食事時間を決めるなど、規則正しい生活を。
D睡眠を十分とる
胃腸も休養が大切。睡眠はたっぷりと。忙しい人も昼寝や短時間の居眠りなどの工夫を。
Eキッパリと禁煙する
タバコをとるか、胃の健康をとるか、選択のカギはあなた自身の手の中に。
F適度に運動する
からだを動かせばストレスは発散。血行がよくなり、胃腸を守る粘液の分泌も盛んに。
<働いている限りイライラの種は尽きない・・・>
職場の環境が変わらないなら、自分の心を切りかえていくしかありません。次の5項目を参考に、いやなことはさらりと忘れてしまえるような柔軟さをもちましょう。
@人の評価は気にしない
自分は他人にどう見られているか、などと気にしない。「自分は自分」といつもマイペースで。
A別のことを考える
イライラを感じたら、趣味や家族のことなど、気分が落ち着くようなことを考える。
B大声を出してみる
無理に感情を押さえ込まず、大声でどなってみる。もちろん誰もいない場所で。けっこうすっきりしますよ。
C明日できることは今日しない
ダラダラと残業していても能率は落ちるばかり。
明日に回せるものは明日にしよう。翌朝スッキリ気分で臨めば、ずっと効率があがるはず。
D聞き直る
「この程度のことで死ぬわけじゃないし」と開き直ってみよう。思い悩むことがバカげてくる。