中医学から見た女性不妊治療・・腎陰虚
腎陰虚
腎精不足とともに、陽気が相対的に余るために虚熱が生じ、女性では胞宮を養えず、また虚火により擾乱されたり、精や血が灼かれるため不妊をきたします。
症状 腎精不足の症状以外に、からだの熱感、のぼせ、手足のほてり、盗汗、舌質紅、舌苔少~無苔
月経周期の短縮、月経量が少ない、経色紅
治療原則 腎精を補充して虚熱を冷ます。(補腎益精、清虚熱)
代表処方:
六味丸・
知柏地黄丸
滋陰補腎の代表的方剤「六味地黄丸」の簡単解説
「腎は精を蔵し、生長・発育・生殖を主る」 六味地黄丸は、腎精不足と虚熱の病態に用いられます。六味地黄丸の主薬は、熟地黄で、滋補腎陰・填精補髄に働きます。熟地黄・山薬・山茱萸で腎と子宮の働きをよくし、沢瀉・牡丹皮・茯苓で血や水分の巡りをよくします。