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【組成】 |
当帰・芍薬・川芎・・・・・・・・・・・・・補血活血
白朮・茯苓・沢瀉・・・・・・・・・・・・・健脾利水
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【効能】 |
補血活血・健脾利水・調経止痛 |
【主治】 |
血虚・脾虚湿盛
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【解説】
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当帰芍薬散の適応する病態は、消化吸収機能の低下(脾虚)が基礎にあり水分の吸収・排泄障害が発生し(湿盛)、また全身的な栄養障害(血虚)を引き起こした状態です。
血は精神意識活動の基礎物質であることから、「神は気血の性をなす」と言われています。気血が充足していれば意識は明晰で、結節活動も充実しているが、不足すると精神・神志の病変が現れます。そのため心心血虚や肝血虚になると驚悸・失眠・多夢などの神志不安による症状が現れます。
当帰・竹薬・川芎によって補血活血することで、精神意識活動の基礎物質を補い、また全身に巡らせることによって、神志不安の症状を改善します。
(活血とは、微小循環の改善、脳血管の拡張などの作用をもつ。)
白朮・茯苓・沢瀉で健腫利水しますが、脾を補うことによって、痰湿や血虚を根本的に改善します。また利水することによって、痰湿が心竅を塞ぎ、気血の流れを阻害レ精神症状が起こることを防ぎます。
当帰芍薬散は顔色が悪い、皮唐につやがないなどの肝血虚の症状があり、眠りが浅い、よく目がさめるなどの不眠・多夢の睡眠障害を伴う軽度の認知症に使用されます。 |
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