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【組成】 |
丹参・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・活血・養血
赤芍・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・活血・止痛
川芎・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・活血・行気
紅花・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・活血・潤燥
香附子・・・・・・・・・・・・・・・・・・・行気止痛
木香・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・疏肝理気止痛
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【効能】 |
補血・清熱解毒 |
【主治】 |
肝欝化風の痙攣、歯ぎしり、いらいら、不眠など
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【解説】
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冠心逐瘀丹の丹参は「一味丹参、効同四物」といわれるように低血作用と養血作用があります。赤芍は優れた止痛作用で疼痛症状を治療します。川芎は「血中の気薬]と呼ばれ、活血理気作用があります。紅花は「本草綱目」には活血潤燥と書かれてあり、潤燥作用があります。以上の活血4薬の組み合わせば、「寒(丹参、赤芍)一熱(川芎、紅花)」、「潤(紅花)‐燥(川芎)」、「昇(辛味の川芎、紅花)一降(苦味の丹参、赤芍)」の非常にバランスのとれた薬群になっています。 また、香附子と木香は理気薬で、「気行れば血も行る」ので、治血の効果を増強しています。但し木香が温性なので、冠心逐瘀丹の薬性は温性に傾き、温性の活血化瘀薬となります。 冠心逐瘀丹は、効果の高い活血化瘀薬なので、血管性認知症(脳血管の閉塞や出血が原因で起こる認知症)に使用されることが多い処方です。
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