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心臓病によるむくみ |
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心臓病ではうっ血性心不全という状態になることがあり、むくみをおこします。心臓病の種類としては、先天性心疾患、リウマチ性心炎、高血圧性心疾患、虚血性心疾患、弁膜症などがあります。うっ血性心不全は、そのどれからでもおこります。
心臓は、心筋と呼ばれる厚い筋肉をポンプのように縮ませたり膨らませたりしながら、1分間に5~6㍑の血液を全身に送り出しています(心拍出量)。心臓病の種類や病状によって、あるいは心臓の収縮力が弱くなり、あるいはポンプ作用が非能率的になり、結局は心拍出量が減少します。その状態がうっ血性心不全です。
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心臓から打ち出す血液量が減るためにおこる |
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うっ血性心不全では心拍出量が減りますので、当然、腎臓への血液の供給も減ります。そのために、腎臓で尿をつくる働きが悪くなり、その結果、水とナトリウムが十分に排泄されないで体内に残ります。
これにはまた、副腎皮質(腎臓の上方にある小さな内分泌腺である副腎の外側の部分)から出るアルドステロンというホルモンも一役を買っています。このホルモンはナトリウムを体内にとどめておく働きをするからです。このようにして、むくみの原材料である水とナトリウムとは腎臓で用意されることになります。 |
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