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冬虫夏草臨床応用

冬虫夏草臨床応用

 今まで主として肺結核・咳嗽・喀血・虚喘・寝汗・遺精・インポテンツ・腰膝など関節症の治療と病後の虚弱の補益に用いられてきました。他には、不整脈などの心疾患・高血 圧・動脈硬化・アレルギー・肝疾患・糖尿病・喘息・慢性疲労・不眠症とストレス性疾 患・脳疾患・甲状腺機能低下症・精力減退などにもよく応用されます。ここに一部最近の 臨床研究と応用例を提示します。

慢性肝疾患の治療

 冬虫夏草カプセル(菌糸体0.25g/1カプセル、毎度5カプセル,1日3回)にて、 慢性B型肝炎患者33例を3カ月を治療し、肝機能を顕著に改善し、血漿白蛋白を向上 したのは78%に達している。免疫ブログリンには双方向調整作用を示している。 。

慢性腎不全の治療

 患者18例を毎日6gで2回分けて服用し、30日を観察したところ、腎機能の改善率は60%近く、貧血の改善率は36%、細胞免疫の改善率は60%ぐらい達しています。また、 56例の慢性腎炎および腎不全患者には、頭痛・めまい・だるいなど症状は顕著に軽減 し、貧血・細胞免疫の改善がみられ、腎機能の好転率は60%以上に達している治療成績 が報告されています。

高血圧痘の治療

冬虫夏草カプセル(菌糸体0.25g/1カプセル、毎度4カプセル、1日3回)にて、 30日で服用して16例の患者に治療観察しました。中に原発的高血圧は4例、二次的高血庄 は12例。結果:着効4例、有効4例、無効6例。原発的と二次的高血圧症のいずれに も有効性を示しています。

不整脈の治療

 冬虫夏草カプセルで67例の不整脈患者に治療したところ、有効率は66%近くに上が り、心房性と心室性不整脈にはいずれも有軌200例の患者に著効41%、総有効率は 74%を呈する報告もあります。他には、小児不整脈50例を治療した発表もあり、その有効性が取められています。。

高脂血症の治療

 273例の患者に冬虫夏草カプセルで治療し、その多数は総コレステロールと中性脂肪の降下、HDL(高比重リポタンパク)の向上がみられ、総有効率は76%に達しています。

腫瘍の治療

 20例の晩期肺ガンの患者に、冬虫夏草菌糸体エキス6gで1日3回に投与したところ、 放射線治療と化学療法に対する耐受性の向上骨髄抑制など副作用の軽減、臨床症状の改善にも有効だとみられています。

アレルギー性鼻炎

 43例の患者に冬虫夏草菌糸体エキス6g、1日3回で投与したところ、60.5%の著効率がみられ、鼻粘膜の浮腫と蒼白の改善には役立っています。他には30例の感冒になりやすい人にも投与して、27例の改善が認められています。  副作用としては、個別の患者は口乾きと胃腸の不快感が訴えられたことがあります。

流行性出血熱に伴なう急性腎障害の治療

 計58の重症・中等度症および軽症の患者を無作為で冬虫夏草による治療組と、他の治療法による対照組に分けて観察しました。冬虫夏草は重症例の少尿期を短縮し、少尿期に おける死亡率を減少すると同時に、透析治療の必要とする回数も減らして、重症および中等度症患者の腎機龍の改善に促進していることと、冬虫夏草は急性腎不全に優れた効果があることを物語っています。