冬虫夏草の用法と用量
用量:一日3~10g
用法:
①薬用で湯液や散剤或いは丸剤に入れたり、単味でお茶代わりに煎じたり、または粉末にして飲んだりする。
②食用で健康食品または薬膳の素材として、単品でメニューの中に取り組む。たとえば
薬用酒を作るには、ホワイトリカーなどにつけ込むが、薬膳料理に用いる場合は、乾燥した冬虫夏草をお酒などで戻して妙め物などにします。
補益剤とした冬虫夏草の処方例
◆慢性気管支炎・気管支喘息:毎日4-5g,2回に分け,2カ月で連続服用する。
◆慢性肝炎・肝硬変:毎日3-5g,3回分けて,3カ月に連続服用する。
◆高脂血症:毎日3g、3回分けて服用する。
◆腎陽虚によるEDなどの性機能低下または下半身がだるく力がない、遺精:冬虫夏草を毎日3g、3回分けて、40日間に連続服用する。または杜仲・浮草霍・肉蓯蓉・枸杞子・山茱萸
・山薬などを配合して使用する。
◆不整脈:毎日1-2gを3回分けて、2週間で連続服用する。
◆気虚または陽虚で感冒になりやすい:毎度0.5g、毎日2回連続2週間服用する。
◆アレルギー性鼻炎:毎日3-6g、3回分けて40日間に連続服用する。
◆慢性腎炎:毎日4-6gを2回に分け、2カ月で連続服用する。
◆慢性腎不全合併高脂血症:益腎降脂錠(冬虫夏草・黄耆など)
◆血小板減少性紫斑病:冬虫夏草カプセルで、患者の血小板数値を高める作用がある。
◆肺結核の喀血:冬虫草湯(冬虫夏草12g 杏仁9g 川貝母9g 麦門冬9g 阿膠15g 白笈9g 百部12g)、水煎液。
◆腎虚による耳鳴り:人工虫草菌エキス、毎日18g、3回分けて4週間に服用。主に中耳積液による難聴と耳鳴り、あるいは経過が1年以内の耳鳴りには効果が良い。
◆病後の虚弱・動悸・不眠:冬虫夏草を毎日9g煎じて、3回に分けて飲む。