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含まれる主な成分

コラーゲン

コラーゲンの40%は皮膚に

人間の体を形成するのがタンパク質ですが、この全タンパク質の30%程度を占めるコラーゲンは、特に骨や軟骨、皮膚の有機質など、結合組織の主要な部分に働きかけて細胞と細胞をつなぐ役目を担っています。全コラーゲン量の40%は皮膚に、20%が骨や軟骨に含まれています。関節に存在する軟骨のコラーゲンは、骨と骨のこすれによる体への負担を軽減します。また、血管のコラーゲンは、血管をしなやかに保ち、内臓にあるコラーゲンは臓器の働きをサポートしているのです。

老化により減少するコラーゲン

しかし、加齢とともにコラーゲンが減少生理不順などの現象が起こりやすくなります。皮膚は、皮下組織と真皮と表皮に分かれています。真皮の主成分として水分を補給して保湿しますが、コラーゲンが老化とともにやせ衰えてしまうと、水分を保湿できなくなり、シミやシワを引き起こすのです。また、骨の組織でも同じことが起こっていると考えられます。骨を形成しているのはコラーゲンとカルシウムですが、古くなったコラーゲンではカルシウムを十分に吸収することができないため、骨密度の低い、スカスカの骨になってしまうのです。新鮮なコラーゲンを摂取していれば、老朽化していくコラーゲンのスピードを最小限にくい止めることが可能になるといいます。新陳代謝が活発になれば血液の流れも良くなり、自然と関節炎や抜け毛、冷え性などの改善がみられるのです。

ビタミンCや鉄分も必要不可欠

しかし、むやみにコラーゲンを摂取しても効果は上がりません。コラーゲンの合成にはビタミンC、鉄分も重要だということを覚えておいてください。この成分が不足したまま組織がつくられると、不完全なコラーゲンが産出されてしまい、本来の役割を果たすことができません。細胞を再生するどころか、老化への道を進むことになるのです。動物実験では、ビタミンCが欠乏しているモルモットは体内でコラーゲンを合成できませんが、ビタミンCを与えるとコラーゲンの合成量が急速に増加したと報告されています。ビタミンCは腸内での吸収力を高める効果があるともいわれています。コラーゲンは、らせん状の細長い分子が3本ほど、よりあわさった構造になっています。コラーゲンを長時間水に入れて加熱すると、水に溶け、液中に抽出されます。これをゼラチンといい、煮こごりやすじ肉の煮込み、豚骨スープなど、日常の調理でも実践されています。したがって、コラーゲンとゼラチンは同様のものだといえるでしょう。

健康食品で効果的に補給

また、魚の煮付け、鳥の手羽先などにもコラーゲンが豊富に含まれていますが、1日の必要量である5gをそれから摂取しようとすると、多量に食べなければなりません。カロリーを気にすることなく摂取するなら、健康食品で補うことが理想的でしょう。 この時、忘れてはならないのがビタミンCと鉄分です。前述のとおり、コラーゲンとどタミンC、斜分を同時に摂取することが老化現象の進行を遅らせるポイントとなるのです。

一般的に、食品市場で呼ばれる「コラーゲン」とは「ゼラチン」もしくはゼラチンを低分子化した「コラーゲンペプチド」を指しています。コラーゲンは全身に広がってさまざまな役割を果たしています。皮膚のコラーゲンは肌のハリやツヤを与えます。

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