無月経とサプリメント
思春期は不安定、1年以上続く場合も
性的に未熟な思春期には、無月経、機能性出血、月経困難症などの生理の異常が起こります。これは、性成熟期への過程に起こるものです。ですから、過剰に神経を使う必要はありません。しかし、症状が強く出たり、長期間にわたって起こる場合は、体に影響をおよぼすことがあるので、改善・治療が必要です。
無月経
初経は経験しているのに、その後、しばらくして生理がなくなってしまった場合を無月経と言います。一方、思春期には排卵がなくても生理が起こることがあり、これを無排卵性月経と言います。思春期の生理は遅れたり、1〜3か月飛んでしまったりということも少なくありません。
ただ、3〜6か月もの長い間、月経がない場合は、何らかの原因があると考えられます。
主な原因は、過度なダイエットによる急激な体重減少、友人関係や受験などによるストレス、過度のスポーツ、副腎や甲状腺の病気による代謝異常などです。また、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの分泌不足で起こる場合は、無月経が1年以上続く場合も。
さらに、拒食症が原因で起こった場合は、生理のない状態のまま成長していくことが多く、改善や治療は大変です。たとえ体重が元に戻っても、再び排卵が起きることは難しく、無月経のおよそ鋪%は自然排卵が困難という専門家の意見も報告されています。くれぐれも無理なダイエットは行わないでください。
原発性無月経
柑歳を過ぎても、まだ初経がな い場合を言います。多くの場合は、卵巣や子宮、膣などの発達が阻害され、女性ホルモンが分泌されないことが原因です。
過少月経
正常な月経血量は、1回の生理で150血以下です。それが過 多月経の場合、月経血量が150止以上、過少月経になると20〜30止と極端に少なくなり、月経日数も2日以内と短くなります。
原因としては、子宮内膜の萎縮や癒着などです。
出産後や更年期に、一時的に過少月経となる時期がありますが、これは生理的なもので、心配はいりません。
原因を取り除き回復、正しい知識が武器に
特に思春期の続発性無月経は、放置したままでいると回復することが困難になります。そのため、まずは本人が、異常であることに気づくことが大切です。
成熟過程と安易にとらえず、何か原因があるのか、どれくらいの期間、無月経なのかを確認しながら、医師や薬剤師に相談することが重要です。
過度なストレスやダイエット、激しいスポーツのように、原因が明らかな場合、原因を取り除くことで回復する可能性があります。
特に、標準体重の10〜15%以上のダイエットを行うと、月経異常が起こると言われています。女性のやせ願望を反映してか、ダイエットによる無月経が起こりやすい時代です。
思春期女性の食生活や体型、および本人のダイエットに関する考え方について、専門家と一緒に考え、正しい知識を得ていくことが必要だということです。が、これは生理的なもので、心配はいりません。
無月経の主なサプリメント
●高麗人参 | ●イソフラボン |
●ビタミンE | ●セントジョーンズワート |
●プロテイン |