冷えとサプリメント
検査をしても異常無し しかし、悩みは深い
検査をしても特に異常が認められず、しかし、手、足、腰、背中膝などが、体のほかの部分と比べて冷たく感じられる。これが冷え症です。
先に挙げた部位の周りの血管に過剰な収縮が起こり、血流不足から、温度感覚の異常が起こると言われています。
寒がりと冷え症の違いは、前者がちょつとした寒さにも敏感なケースで、後者は冷えの症状が強く、部分的な冷えが原因で日常生活さえ苦痛と感じるようなケースです。 例えば、「手足が氷のように冷えて眠れない」「腰から下は、氷の入った水の中にいるようで、寒くて腰が重い」などと訴える人は冷え症です。
冷え症は、検査をしても異常が認められることが少なく、なかなか病気と診断されないため、体質とあきらめがちです。
しかし、寒がりとは違って、改善・治療が必要となります。
原因としては、自律神経の機能低下・機能克進、無理なダイエット、薄着の習慣、運動・睡眠不足など、生活習慣の乱れが大きくかかわっています。
さらに、新陳代謝が悪いなどの遺伝的要素が重なると、日常生活に支障をきたします。
冷え症が悪化すると、女性は、卵巣の機能が低下し、ホルモン分泌に支障をきたして、無月経、不正出血、生理不順、更年期障害などの症状が現れることもあります。
要の食事療法は温めることを念頭に
改善には、食事療法にサプリメントを加えることをお勧めします。
漢方の考え方では、食べ物を、体を冷やす陰性の食べ物と、体を温める陽性の食べ物、その中間の食べ物と、大きく3つに分類します。
当然のことながら、冷え症の人は、できるだけ体を冷やす陰性の食べ物を避け、体を温める陽性の食べ物をとることが大切です。
とはいえ、体を冷やす陰性の食べ物を全く食べないことは不可能です。そこで、なるべく体を温める食べ物をメニューに加え、さらに体を温めるサプリメントを加えるといいでしょう。
冬場は特に体を温める食べ物を加えるなど、季節によって食生活を考えることも必要です。
料理法の工夫も大切になってきます。例えば、体を冷やす食べ物は鍋ものにしたり、体を温めてくれるこしょうやさんしょう、酒や酢などで調理すれば、体を冷やす心配をせずに、食べることができるのです。
一方、白砂糖は体を冷やすので、料理に使い過ぎたり、チョコレートなどの甘いものの食べ過ぎには注意しましょう。
なお、メニューを変えた結果、家族の中に体の余分な熱が原因で不調を訴える方が出た場合は、メニューの再考を。
冷えから、指先に変化のある方は注意
寒さや冷えが刺激となり、手の指先が真っ白になって、その後、充血するケースがあります。このような指先の反応がレイノー現象。
この反応が起こる人のうちで、膠原病や神経疾患、末梢の動脈硬化、また電気のこぎり・カナヅチ・ピアノ・キーボードの使い過ぎなどによる外傷のない人をレイノー病といいます。
冷え症の原因のひとつ、寒冷刺激で、熱を奪われないように指先の血管が過剰に反応することが原因と考えられています。 実は、これもまた冷え症と同じサプリメントや方法で改善します。
このレイノー現象を起こす割合は、20〜40歳代の女性に多く、男性の約5倍だそうです。 レイノー現象を起こす方の中には、膠原病などの病気が隠れている場合も。冷えからレイノー現象が起こり、関節の痛みや皮膚に異常のある方は、医師に相談することをお勧めいたします。
冷えの主なサプリメント
●梅エキス | ●高麗人参 |
●ビタミンE |