気になるサプリメント成分情報・・・クエン酸
含まれる主な成分
クエン酸(レモンや梅など天然の食物に含まれている酸味成分)
以下のことがきになるかたの健康管理に
疲労・体力限界・エネルギー代謝の機能低下、胃もたれ、肥満など
8種類の酸が協力してエネルギーを生み出す
クエン酸は無色の結晶で、レモンや梅など天然の植物に含まれている酸味成分のことで、摂取した栄養分をエネルギーに変えるために必要な物質です。ただし、クエン酸は人間にとって大切な成分ではありますが単体では機能せず、クエン酸を中心とした8種類の酸が協力関係をつくりながら代謝活動を行っています。これを『クエン酸サイクル』といいます。クエン酸一アコ=ツト酸一イソクエン酸一アルファケトグルタル酸一コハク酸一フマール酸一リンゴ酸と次々に違った酸に変わりながらエネルギーを生みだし、最終的にオキザロ酢酸になります。オキザロ酢酸は活性酢酸という成分と結合すると、また元のクエン酸に戻るという大変巧妙な循環形式になっていますが、活性酢酸そのものはクエン酸サイクルを一巡する間に完全に燃焼します。そのとき発生する熱は「ATP」というエネルギー貯蔵物質に変わり、残留した炭酸ガスと水は発汗や呼吸で排泄されます。このATPこそ毎日の基礎代謝や生活活動代謝時に必要なエネルギーとなるわけです。
ちなみにクエン酸サイクルは、イギリスの学者クレフス博士が「生物がどうやって炭水化物や脂肪からエネルギーを作りだすのか」と1953年にノーベル賞を受賞しています。
クエン酸を摂取して疲れを解消
では、クエン酸サイクルがうまく回らなくなるとどうなるかといえば、疲労物質である乳酸が生成されてしまい、筋肉痛や肩こりの原因となる他、血液が酸性に傾くことで疲れやすくなったり、体脂肪が増えたりします。このような状態を正常にするためには、天然クエン酸の摂取が効果的であるといわれています。天然クエン酸は、クエン酸サイクルの機能を効率よく働かせ、新陳代謝を活発にし、乳酸を素早く燃焼、また体外に排出したり減少させる働きをもっています。たとえば、「疲れた」と感じたとき、レモンや梅干しなどの酸っぱい食品を摂取すると、疲労の回復が早まることは誰もが経験していることでしょう。これはレモンなどを食べることにより、クエン酸サイクルの出発物質であるクエン酸を直接供給している状態になるため、生理現象としては正しい反応といえるのです。
カルシウムの吸収を促進して骨粗鬆症を予防
商品化されているクエン酸は酸性の物質ですが、その酸の強さは胃酸に比べて180分の1ときわめて弱いので、胃に負担をかけたくないという人にも安心です。またクエン酸はカルシウムの吸収を促進することは医学的に立証されていることから、骨粗鬆症の予防に良いといわれております。