サプリメント大百科・・・難消化性デキストリン
難消化性デキストリン
整腸作用があり、血糖値や高脂血症が気になる人の食生活を改善
期待される効能効果
整腸作用、血糖上昇抑制、コレステロールの低下、中性脂肪の低下
作用
難消化性デキストリンは水溶性食物繊維で、糖質消化酵素であるアミラーゼやグルコシターゼにも分解・吸収されずに、大腸まで達します。食物繊維であるデキストリンは、胃や腸内で脂質や糖質を取り込み、小腸で脂質や糖質の吸収スピードを遅らせる作用があります。脂質や糖質を取り込んだ難消化性デキストリンは、消化されにくい性質を持っているため、消化に大変時間がかかります。消化に時間がかかり大腸まで運ばれれば、消化されなかった脂質や糖質は、便とともに排出されます。したがって、糖質が血液中にゆっくりと取り込まれるため、食後の血糖値上昇を抑えることができます。
また、便に排泄された脂質の量に応じて体内のコレステロールや中性脂肪の増加を抑えることができます。
栄養学的根拠
便秘傾向の方を含む84人に1日4.2gの難消化性デキストリンを2週間投与した結果、1週間に平均4.9回だった排便回数が5.9回に増えました。
さらに、食後に血糖値が上がりやすい人を含む27人を、一定時間絶食させた後、難消化性デキストリン約5gと米飯300gを摂取した場合と、難消化性デキストリン0gと米飯300gを摂取した場合の2種類の実験結果、前者の血糖値は156.9±3.7mg/dl、後者は167.7mg/dlと明らかな差が確認されました。
なお、血糖値が上がりやすくないグループでは、差は認められませんでした。
総コレステロール値が220mg/dl以上、あるいは中性脂肪150mg/dl以上ある成人男子12人に、1日30gの難消化性デキストリンを3か月投与した結果、総コレステロールの平均値は、232.0±10.8mg/から201.3±7.8mg/dlに、中性脂肪は344.7±63.8mg/dlから192.9±28.2mg/dlに下がりました。。
摂取の目安
整腸作用3〜7g/日
血糖上昇抑制3〜9g/日
コレステロール低下10〜30g/日
中性脂肪低下5〜30g/日