サプリメント大百科・・・ラフィノース

ラフィノース

整腸、便通改善、アトピー性皮膚炎改善などが期待できる天然オリゴ糖

期待される効能効果

腸内ビフィズス菌の増加作用、便性・便通の改善、免疫賦活、アトピー性皮膚炎改善、肝機能改善

作用

ラフィノースは、甜菜から分離精製して得られるD−ガラクトース、D−グルコースおよびD−フラクトース各1分子から構成された3糖類の天然オリゴ糖です。胃や小腸で、消化酵素によって消化吸収されにくく、大腸に達して、腸内の有用菌であるビフィズス菌や乳酸菌を増やし、有害菌といわれる大腸菌・ウェルシュ菌などの増殖を抑制。腐敗産物などの有害物質の生成も抑えます。
有害物質の生成が抑制されると、糞便性状が改善され、アンモニアなどの臭気成分が減少するため、便の悪臭を低減することができます。ラフィノースにより活性化されたビフィズス菌や乳酸菌などが免疫細胞を刺激し、免疫力を増強します。悪玉菌が減ることで、腸内で発生するアンモニアなどの有害物質も減り、肝臓の働きが改善されます。

栄養学的根拠

男性2人、女性8人を、ラフィノース投与群とグルコース投与群に分け、腸内細菌叢、リンパ球増殖、白血球の会食能について調べた結果、ラフィノースを投与すると腸内細菌叢におけるビフィズス菌の割合が上昇し、それに伴ってリンパ球の増殖反応、および白血球の会食能、免疫細胞の機能などが高まることが、確認されました。アトピー性皮膚炎の方36人に対し4g/日のラフィノースを平均4か月間投与した結果、腸内有用細菌ビフィズス菌は平均3.2倍に増加。また、カンジダ菌が高い値を示していた2人も、検出限界以下になりました。
ラフィノースは、腸内細菌叢を改善することで、間接的にカンジダ菌を抑制し、アトピー性皮膚炎を改善する効果があります。高アンモニアのマウスに、2日間で1.8gのラフィノースを投与したところ、血中のアンモニア濃度の低下作用が認められました。

摂取の目安

3〜5g/日