サプリメント大百科・・・ラクトトリペプチド

ラクトトリペプチド

血圧を改善し心臓の負担も軽減

期待される効能効果

血庄降下作用、心負担改善

作用

ラクトトリペプチドは、3つのアミノ酸が結合している有効成分で、アミノ酸の頭文字をとったVPP(バリン・プロリン・プロリン)とIPP(イソロイシン・プロリン・プロリン)の2種類があります。
乳タンパク質カゼインを酵素分解することによって作られます。
血圧を上げる仕組みのひとつ末梢循環は、血液量の減少に伴って肝臓で作られるアンジオテンシノーゲンが、腎臓から分泌されるレニンという酵素の作用によってアンジオテンシンTに変化し、さらに、アンジオテンシン変換酵素(ACE)の作用でアンジオテンシンUとなり、これが血管を収縮させることで、強力な血圧上昇作用をもたらすのです。
ラクトトリペプチドは、このアンジオテンシン変換酵素の働きを阻害して、血圧が上がらないように作用します。血圧が改善することにより、心臓の負担も軽減できます。

栄養学的根拠

アミノ酸のつながったペプチドを口から摂ると、消化管で分解されてしまうため効果が少ない、といわれています。近年、ラクトトリペプチドは消化酵素で分解されにくく、腸管から吸収されて血液中で働くことがわかりました。
血圧降下剤を服用中の高血圧の方30人を、ふたつのグループに分けました。ラクトトリペプチド3.4mg/日を8週間投与した結果、収縮期血圧(上の血圧)が14mmHg低下しました。また、血圧降下剤を使用しない軽症および中等度の高血圧の方30人に、ラクトトリペプチド3.4mg/日を8週間投与した結果、2週間後には収縮期血圧が8mmHg低下し、4週間後には収縮期血圧が12mmHg低下し、8週間後に至るまで血圧低下が継続しました。投与を中止すると、4週間後には開始時の血圧に戻る傾向が見られました。なお、正常血圧の方26人に、ラクトトリペプチド3.4mg/日を8週間投与した結果、収縮期血圧、拡張期血圧に、大きな変化はありませんでした。

摂取の目安

3.4mg/日

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