サプリメント大百科・・・卵黄コリン(ホスファチジルコリン)

卵黄コリン(ホスファチジルコリン)

記憶学習能力を刺激

期待される効能効果

アルツハイマー型老年認知症、脳血管性認知症、加齢に伴う生理的な物忘れの予防・改善

作用

卵黄コリンは、アセチルコリンの前駆体です。アセチルコリンは脳内にある神経伝達物質で、記憶や学習に関わっており、脳の神経細胞が刺激を受けると、その細胞の末端からアセチルコリンが分泌され、刺激が伝わっていきます。
アセチルコリンが減ると、神経細胞同士の刺激伝達がとどこおり、記憶力や学習力に問題が起こってきます。アルツハイマー型老年認知症の方の場合は、脳の神経伝達物質アセチルコリンが明らかに減少しています。

栄養学的根拠

卵黄コリンは、アルツハイマー型老年認知症に伴う認知障害および記憶障害に対する効果が期待されています。コリンは、神経伝達物質であるアセチルコリンの材料で、アルツハイマー型老年認知症の原因のひとつは、アセチルコリンの合成や利用が減少したためと考えられています。
アルツハイマー型老年認知症の治療薬として、アセチルコリンの分解を抑え脳内のアセチルコリンを増やして、神経伝達を促進する薬も登場しています。アセチルコリンを増やすには、アセチルコリンの材料をサプリメントとして補うことが考えられ、実際、5週間卵黄コリンを投与した結果、記憶力の改善や度忘れの回数が少なくなった、という報告もあげられています。

摂取の目安

300〜1200mg/日

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