サプリメント大百科・・・タンパク質

タンパク質

不足するとさまざまな不調が起こる

期待される効能効果

全身の体調を整える

作用

体内で筋肉や臓器のもとになるタンパク質を構成しているのがアミノ酸です。わかりやすくいえば、アミノ酸が集まってタンパク質が構成されて人体ができているのです。人の体のタンパク質は20種類のアミノ酸から作られ、心臓や臓器、神経伝達組織、筋肉などになっています。食べたものを消化したり、髪の毛が伸びたり、体を細菌やウイルスから守っているのもタンパク質の働きで、生命活動に欠かすことができない成分で、その数は、なんと10万種類といわれています。
私たちの体は約60%が水分で構成され、タンパク質が体重の20%ほどを占めています。つまり、体重60kgの人なら、約12kgがタンパク質なのです。

栄養学的根拠

タンパク質不足で病気になりやすいのは、朝忙しく朝食を抜く、太りたくないからと野菜や海草しか食べずにカロリーカットをしたり、コレステロールや心臓病が怖いから肉や卵を食べないなどが、原因です。
タンパク質が欠乏すると、全身の筋肉組織が衰えます。血管はもろくなり脳出血を起こしやすくなります。免疫に必要なタンパク質が不足し、体の抵抗力が落ちてしまいます。また、赤血球の成分であるヘモグロビンが不足し、貧血、頭痛、肩こりなど、慢性疲労に悩まされます。
一般的に、血中コレステロールが高いと動脈硬化を起こし、脳卒中や心筋梗塞を起こすことが知られていますが、コレステロールが低過ぎても、脳卒中は起こりやすくなります。
コレステロールは細胞膜の材料になっているため、コレステロールが低過ぎると血管壁に栄養が補給されず、弾力性が衰えて脳出血へとつながるのです。動脈硬化を起こすのは、肉(タンパク質)ではなく、肉に付いている脂肪です。
良質のタンパク質は、血管を強くして弾力性を保つ働きをする重要な栄養素です。高血圧や脳卒中が怖いからといって、肉や卵をまったく食べず、タンパク質不足を引き起こしては危険です。体に必要な量のタンパク質を摂ることが、高血圧や脳卒中予防につながるのです。

摂取の目安

基準:1.08g/kg/日

リンク