サプリメント大百科・・・梅エキス
梅エキス
血流改善、冷え・肩こり改善、疲労回復
期待される効能効果
冷え性や肩こりの予防・改善、疲労回復作用
作用
青梅の果汁を長時間かけて加熱すると、その過程で梅に含まれる糖質とクエン酸が結合し、ムメフラールが生成されます。したがって、梅干しには、クエン酸やコハク酸はあってもムメフラールはないため、疲労回復効果はあっても、血流改善効果は梅エキスほどの期待はできません。梅の疲労回復効果は、有機酸であるクエン酸とコハク酸が体内のクエン酸サイクルの働きを活発にし、運動によって蓄積された疲労物質の乳酸をクエン酸サイクルで代謝することで疲労回復効果が得られます。
栄養学的根拠
ムメフラールは、血小板凝集抑制作用と赤血球変形能をあげる作用をもっており、血流改善をしながら血栓形成を防ぎます。赤血球の形は、中央がくぼんだドーナツ状で、直径は毛細血管より大きいため、赤血球の形を変えなければ毛細血管を通過することはできません。
ムメフラールは、この変形能を改善することで、赤血球が毛細血管内を通過しやすいようにします。
毛細血管は血液と臓器組織との間で物質交換を行います。赤血球内のヘモグロビンは酸素を運搬し、二酸化炭素の運搬ともかかわっているため、赤血球が毛細血管を通過しにくいと物質交換がうまくいきません。赤血球は静止状態では中央部が凹の円盤状ですが、外力を受けるとパラシュート状に変形し、血流に乗って毛細血管内を流れます。赤血球がパラシュート状に変形しないと毛細血管を通れないというわけです。
摂取の目安
スプーン1〜3杯/日