検査数値をどう見るか・・・血清総たんばく(TP)は?

「血清総たんばく(TP) 高値でも低値でも異常
基準値  6.5〜8.2g/dl
この検査で何がわかるか?
 栄養状態や肝臓、腎臓の機能などを調べる検査です。健康を維持するために血清中にはさまざまなたんばく質が含まれていますが、その成分の1/2以上はアルブミンで残りはグロブリン、フィブリノーゲンなどです。これら血清中のたんばく質の総量が血清総たんばくです。肝機能や腎機能に障害が起こると、値が高くなったり低くなったりします。
異常値が出たときに疑われるおもな病気や状態
●値が高い場合
・高たんばく血症
・慢性肝炎
・肝硬変
・悪性腫瘍
・脱水症
・多発性骨髄腫
●値が低い場合
・低たんばく血症
・肝臓障害
・ネフローゼ症候群
・栄養不良

ワンポイントアドバイス

 血清総たんばくの数値は、検査前日の食事内容(高たんばく か低たんばくか)や薬剤の服用によっても変化します。前もって医師の指示に従うようにしましょう。
血清総たんばく分画
 血清たんばくにはさまざまな種類がありますが、現在では電気泳動法という方法により、自動的に個々のたんばく比を求めることが可能となっています。そのように各たんばくの比調べることで、異常のより詳しい手がかりを得る検査方法が総たんばく分画です。総たんばく分画を用いれば、病気の重症度や種類をある程度まで診断することができます。

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