検査数値をどう見るか・・・コレステロール値は?

総コレステロール  動脈硬化の危険信号
基準値 150〜199mg/dl
50歳以上の女性は150〜219mg/dl
この検査で何がわかるか?
 生活習一院病の元凶である動脈硬化の進み具合を調べるために欠かせない検査です。また肝臓病とも密接なかかわりがあります。
 コレステロールが多くなりすぎると血管の内側にくっついて動脈硬化を引き起こし、高血圧や心筋梗塞の原因になります。しかし、コレステロールは細胞をつくる成分として、またホルモンやビタミンDなどの原料として大切な役割を果たしている脂肪の一種です。
 ですから、逆に少なすぎると肝臓や脳、血管などに栄養がいかなくなり、脳卒中が起こりやすくなります。
多すぎず、少なすぎず、ほどほどに保つのが、健康の秘訣です。
異常値が出たとき
疑われるおもな病気や状態
●値が高い場合
・動脈硬化症・ネフローゼ症候群・甲状腺機能低下症
・糖尿病
●値が低い場合
・肝臓障害・貧血・栄養障害
※女性では、月経中に低くなることがあります。

ワンポイントアドバイス

 コレステロールには、動脈の血管壁にたまって動脈硬化を促進する悪玉コレステロールと、その悪玉を血管壁から肝臓に運び去る善玉コレステロールがあります。また、個人差が大きく、年齢や性別、食生活の内容にも影響されるので、総コレステロールの値だけで一喜一憂することはありません。

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