検査数値をどう見るか・・・血色素(ヘモグロビン)
検査数値をどう見るか・・・血色素(ヘモグロビン)は?
血色素(ヘモグロビン) 10g/dl以下になったら、強度の貧血
基準値 男:14〜18g/dl 女:12〜16g/dl
この検査で何がわかるか?
赤血球数、ヘマトクリットとともに、貧血の検査です。ヘモグロビンは赤血球の中に含まれているたんばくの一種で、血色素ともいわれるように血の赤さのもとです。貧血になると顔色が悪くなるのはヘモグロビンが減るためです。また、血色素の大もとになるのは鉄です。無理なダイエットやかたよった食生活からくる゛鉄不足が貧血を招くのはこのせいです。
からだ中に酸素を運ぶのは赤血球の役割ですが、正確には赤血球の内容物であるヘモグロビンがこの働きをしています。つまり、赤血球は容器でヘモグロビンは中身ということです。どちらが減っても貧血になります。
異常値が出たときに疑われるおもな病気や状態
●減りすぎている場合
鉄欠乏性貧血:鉄分の不足による。若い女性に多い。
病気やケガによる出血が原因の貧血:痔、胃潰瘍、子宮筋腫など。気づかないほどの少量の出血でも、長期に続くと貧血になる。
悪性貧血:ビタミンBの不足
再生不良性貧血:骨髄の造血能力が落ちる。
溶血性貧血:赤血球の寿命が短くなって、骨髄での製造が間に合わない