サプリメントと病気

更年期障害とサプリメント・・・・サプリメントと病気

女性ホルモンの減少が、様々な不調を引き起こします。心身のバランスが狂うと、イライラ、めまい、フラッシュが現れ、精神的にも落ち込んでしまいます。
 50歳前後の女性が閉経期を迎えるころ、女性ホルモンのエストロゲンが激減します。そうなると、イライラ、めまい、手足が冷える、頭痛など、様々な不調を訴えやすくなります。これが、更年期障害です。脳下垂体は性腺刺激ホルモンを分泌し、卵巣に女性ホルモンを分泌するよう指令しますが、その機能を果たす力が衰えているのです。
 生理的な変化だけではなく、年齢的にも、子供が自立する年頃になったり、夫が会社で多忙なポストに就いて、いわゆる倦怠期を迎えたり、“もう、女性でなくなったのでは”という焦りを感じたり・・・と、メンタルな要素も症状の悪化に拍車をかけている場合が多いようです。
 心身のバランスを取り戻し、“女性の完成期に向かっているのだ”という自信を持ってください。お楽しみはこれからです。更年期は、輝く“光年期”でもあるのです。
ザクロは、女性のホルモンバランスを整える働きがあります。最近婦人科のDRもこのイソフラボンを患者さんに薦めています。

サプリメントアドバイス・・・イソフラボン

「大豆の消費量が多いアジア諸国の女性は、欧米に比べて乳ガンの羅患率が低い」という疫学調査から、大豆イソフラボンには乳ガンの予防効果があると考えられます。乳腺発ガン物質をマウスに投与することで乳ガンを誘発させると同時に、イソフラボンを飼料に混ぜて投与した場合、イソフラボン投与グループでは、有意な発ガン抑制効果が認められました。また、腫瘍の体積の減少も認められています。マウスに対する同じような実験は前立腺ガンでも行われ、有意にガンの抑制が認められました。 卵巣摘出マウスにダイズイン、ゲニステインを投与し、投与しないグループと子宮重量、腹部脂肪重量、骨密度を測定した場合、有意に子宮重量の低下抑制、腹部脂肪重量の低下、骨密度の低下抑制が見られたという研究結果があります。閉経後の女性を対象にした骨粗髭症への効果は、骨のミネラル密度が増加した、という研究結果もあります。

サプリメントアドバイス・・・松樹皮ポリフェノール

フランス海岸に自生する松樹皮から抽出したポリフェノールは、ピクノジュノールとフラバンジェノール。ニュージーランドの松樹皮から抽出したポリフェノールは、エンゾジノールといわれています。 活性酸素除去作用と血流改善作用が高く、活性酸素の害から身体を守る働きを持っています。人は体内でフラボノイドを作り出すことはできません。そのため、定期的に植物から補給する必要があり、果物、野菜、穀物、種、木の実、およびワインや紅茶のような飲物から、フラボノイドを摂取しています。また、松樹皮には、他のどの 抗酸化物質よりも抗酸化力の強いオリゴマープロアントシアニジンが、多く含まれています。

サプリメントアドバイス・・・ブラックコホシュ

ブラックコホシュは、アメリカ先住民の間で、女性特有のホルモンに関連する疾患に使われてきたハーブです。ヨーロッパでは医薬品として使われていますが、有効成分として、トリテルペン配糖体やイソフラボン、アルカロイドなどがあげられます。 ブラックコホシュの持つ黄体形成ホルモンの分泌抑制効果は、更年期に起こりがちな女性特有のホルモンバランス(エストロゲンの低下、黄体形成ホルモンの増加、卵胞刺激ホルモンの増加)を調整し、症状を改善してくれます。その他、月経障害改善、鎮静、月経前緊張症改善作用などもあげられています。

サプリメントアドバイス・・・チェストツリー

月経周期のトラブルや月経前緊張症を悪化させる原因のひとつに、プロゲステロン(黄体ホルモン)不足が考えられます。チェストツリーの有効成分は、脳下垂体から分泌される黄体形成ホルモンの生産を増やすことで、プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌を促し、ホルモンバランスを正常化させます。 チェストツリーは精油、脂肪酸、イリドイド配糖体、フラボノイド、アルカロイドなどを含み、これらの有効成分が働いてプロゲステロン(黄体ホルモン)を増やし、エストロゲン(卵胞ホルモン)とのバランスを整えます。下垂体において、FSH(卵胞刺激ホルモン)の分泌を抑制し、LH(黄体形成ホルモン)の分泌を促進することで、ホルモンのバランスを整えます。

サプリメントアドバイス・・・ローヤルゼリー

このローヤルゼリーを驚異的なものにしているのが糖タンパクです。糖タンパクには細胞の寿命を伸ばす作用があり、自律神経の中枢である間脳の老化を防止します。ローヤルゼリーの成分中に発見された糖タンパク(分子量35万)は、動惇、息切れ、不整脈、心臓神経症、更年期障害の予防に良いとされています。三大栄養素であるタンパク質、糖質、脂質をはじめ、各種ビタミン、ミネラルをバランス良く含んでいるローヤルゼリー。特有の香りと収れん性(酸味)がありますが、その中に秘められたパワーは計り知れません。

サプリメントアドバイス・・・ギンコライド

フラボノイドは植物の色素に含まれる成分の総称で、イチョウ葉にはフラボン、フラポノール、カテキン、ケルセチン、ケンフェロール、ルチン、ギンコゲチンなど20種類以上が含まれています。その特徴は老化を促進させる活性酸素を除去したり、血管を拡張させると同時に強化もします。 テルペンラクトンの方はイチョウ葉だけに含まれている物質で、50%がギンコライド、 50%がどロバライドという成分で構成されています。 ギンコライドは血小板活性化因子の働きを抑えることで、脳梗塞の引き金となる血栓を予防したり、アレルギー症状を緩和させますし、ビロバライドは脳の神経細胞を保護しアルツハイマー型の痴呆の予防に良いといわれています。それ以外にもビタミンCやクロロフィルなど多くの成分が含まれていますが、今後も新たな有効成分が発見されるのではないかと期待されています。