基本理論・・津液
津液とは、飲食物より脾の運化作用によって遠別された栄養物質の中の液体部分であり、体内の一切の正常な膵液です。
即ち細胞内外液・消化液・関節腔液・涙・汗・尿などの全てを含めた組織液のことを指します。
基本理論・・津液の生成
津液は、摂取された飲食物から脾胃の働き(消化吸収)により生成されます。
基本理論・・津液の運行
生成された津液は主に脾から肺に輸送され、肺の宣散作用により全身に散布され、粛降作用によりその一部は膀胱に集められて排泄されます。この過程全般は、腎の気化作用によって推進され、肝の疏泄作用によって調節を受けます。
基本理論・・津液の機能
血と共に脈管内を循環し、脈管外にもしみ出して組織・器官・臓腑を滋潤します。脈管の中では、血の重要な構成成分と考えられます。血と津液をまとめて血とも言います。津液の役割は、多くは滋潤作用です。皮膚・体毛・毛髪などの滋潤から涙・唾液その他粘膜を湿潤し関節の間にあって動きを滑らかにする働きなどがあります。