八綱弁証
中医学では、診察（四診）によって集めた情報をもとに、病気の原因を究明し、総合的に検討して治療方法を決めることを「弁証論治」と言います。この「弁証論治」を行うための最も基本的な尺度が「八綱弁証」です。
「八綱」とは治療方針を立てるために、病気の位置、病気の性質、免疫力と邪気の関係を分類し、把握するための概念「表裏・寒熱・虚実・陰陽」の八つの基準を指します。
診察によって集められた情報は「表裏・寒熱・虚実」の判定を基に、最終的に「陰」か「陽」かの判断をします。
「裏・寒・虚」は「陰」の性質、「表・熱・実」は「陽」の性質に属しています。