臓腑弁証・・肝
肝の病因
肝を傷害する病邪として
●精神的ストレス(七情)
●冷え
肝の病態
虚
肝血虚
●皮膚につやがなもl、爪がもろい、毛髪につやがない、目が疲れやすい、目がかすみ、まぶしい、眠りが浅い、手足のしびれ感 、筋肉のひきつり、筋けいれん、月経遅延あるいは無月経、月経量が少ない。
治法・・・・・・・・補血
代表処方・・・・
四物湯
肝陽上亢
●肝血虚の症候以外に頭痛.目の充血、刷胤IJ!が掛、、のぼせ、いらいら、怒りっぱい、不眠、耳鳴り、手足のほてり、入眠困難
治法・・・・・・・・滋陰平肝
代表処方・・・・
七物降下湯・
加味逍遥散
肝陽化風●肝肝陽上亢とともに、ほげしい頭痛、手足のふるえ、ふらつき、けいれん、不眠、めまい、肩こりなど
治法・・・・・・・・平肝熄風
代表処方・・・・・・
釣藤散
実
肝気鬱結
●ゆううつ感、情緒不安定、ため息、胸脇部が張って苦しい、排便がすっきりしない、便秘と下痢が交互にくる、月経時に乳房が張る無月経など。
治法・・・・・・・・・・疏肝解欝
代表処方・・・・・・小柴胡湯・四逆散
肝胃不和
●肝気鬱結・肝火上炎の症候とともに、上腹部の膨満感・噯気・呑酸・吃逆・悪心・嘔吐・口が苦い・胸焼けなどがみられる。
治法・・・・・・・・・・疏肝和胃
代表処方・・・・・・
大柴胡湯
肝脾不和
●肝気鬱血・肝火上炎の症候とともに、食欲不振・腹部膨満感・腹鳴と疼痛をともなう下痢・排ガスなどがみられる。
治法・・・・・・・・・・疏肝健脾
代表処方・・・・・・
逍遥散
肝火上炎
●いらいらが強く怒りっぽい、入眠困難、はげしい頭痛、めまい、耳鳴り、目の充血、目やに、口が苦い、口渇、胸脇部の痛み、尿が濃い、便秘など。月経は早くくる、月経過多、出血など。
治法・・・・・・・・・・清肝瀉火
代表処方・・・・・・
竜胆瀉肝湯・
柴胡加龍骨牡蛎湯
寒滞肝脈
●冷えると生じる下腹部痛で温めると軽減する。
治法・・・・・・・・・・温肝散寒 理気止痛
代表処方・・・・・・当帰四逆加呉茱萸生姜湯