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臓腑弁証

臓腑弁証は各臓腑の生理的、病理的特徴にもとづいて病変がどの部位にあるかを弁別します。
臓腑には互いに機能上密接な関係があり、臓腑と組織、器官にも相互に関連があります。弁証するときは必ず統一体としての生体全体があらわす症候を基本にし、臓腑、組織、器官の相互の影響を把握することが確実な治療を行う上で大切です。

臓腑・・五臓

機能：精気を貯蔵します。精気とは、心身の活動のもとになる力

心
神明を主る。血脉を主る。舌に開竅（かいきょう）する。その華は面（顔）にある。
脾
運化を主る。血を統血する。肌肉を主る。口に開竅（かいきょう）する。その華は、唇にある。
肺
気を主る。宣散･粛降を主る。
皮膚、毛を主る。鼻に開竅する。その鼻は毛にある。
腎
精を蔵す。水液を主る。骨を主り、頭維を生じ、脳に通じる。
耳。二陰に開竅する。納期を主る。生長・発育・生殖を主る。その華は髪にある。
肝
疏泄を主る。血を蔵す。筋を主る。目に開竅する。その華は爪にある。